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私的な私情と私語   
波照間旅行記 vol,3
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島での出会い



波照間の魅力のひとつに 人との出会いがあった。

石垣から 欠航がちの殺人的な揺れの船に乗ってまでも そこの島に行き着く人たち。

やはり、同じものを求めてる人が集まるのか 毎晩のゆんたくは楽しくて楽しくて おしゃべりは深夜まで尽きなかった。



京都のホテルのパン屋さんの仕事を辞めて 次の仕事に就くまでの一月を寝袋を持って離島めぐりをしているという青年。

彼も古いフィルムカメラを首からぶらさげて 自転車で島を回っていた。
印象的だったのが 夜になるとゆんたくの席の片隅で 小さな手帳に「日記」を書いていたこと。


74歳の南さんは 札幌から毎年波照間に来ているそうで 3月~7月までの滞在らしい。

仕事をリタイアしてからの島生活 それはそれは74歳とは思えないほど爽やかに日焼けして鍛えられたカラダが印象的だった。

昼間は筋トレしたり、ボートを出して日永魚釣りをしたり、時には島の住民のごとく働いてみたり。

なんとも 自分の人生 楽しんでる様子が眩しかった。


関東から来たという 男性二人組みは日ごろはハードに働く 仕事仲間らしい。

私より少し年上の 二人のこの男性、くったくのない子供のように釣りをしたりダイビングをしたり 探検したり。

昼間 浜で捕ってきた貝や魚を 夜のゆんたくの席では炭焼きにしてご馳走してくださった。


とにかく、みんな楽しむために生きてる人たちが 島には集まってて、

私は日ごろ なんて狭い世界に自分を押し込めていたんだろう、って思った。


他にも 島では素敵な出会いがあったけれど、
面白いことに 名前も連絡先も聞かないし聞かれなかった。

先に書いた南さんに会いたければ来年の三月~7月に島に行けば会えるのだし、
他の人たちとも、「また ここで会えるよね」って思えるから不思議だよね。


選ばれた人しか上陸できないというジンクスは 大袈裟ではなかったようで 私たちが上陸したあと、島に滞在してる間、一日三便の石垣からの船は 一便だけが動いたようで あとはぜんぶ欠航だったのだ。

来たくても来れなくて石垣で諦めた人
帰りたくても帰れなくて島に閉じ込められた人、

それでも 島に憧れ島に帰ってきたくて 時間を作るために日ごろ頑張ってるんだよね。


上陸した次の日、島には南風と言う季節風が激しく吹いた。

宿のおじさんが「梅雨が明けた印の風」と教えてくれて 空を仰いだのが焼きついてる。


欠航がちの船に行きも帰りも乗れたことも とってもラッキーだったけれど、
梅雨真っ只中の島に上陸して 一度たりとも雨に会わなかったことも 恵まれてた。


なんだか 南風に乗って島に運ばれたような気がした。

「島の神様、私たちを島に入れてくれてありがとう。」
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by ageha-xx | 2008-06-20 06:47 | 波照間 | Comments(6)
Commented by @kaoring at 2008-06-20 08:27 x
あ、やっぱりだ。
この記事読む前から、agehaさんてば選ばれた人なんだよなーってね。
思ってたんだ。
行きたいからといって、誰でもがどこへでも行けるわけじゃない。
もちろん、行くための努力はするんだけれど、
それだけで叶うというわけじゃやっぱりないから。

そう。
でも、恵まれてる、選ばれてる・・・と感じることの出来る人こそが
行ってほしいよ、そういうとこには。
でね。
実際に見て感じた人だけのものだよ。
特権。笑

だからー。
写真も見たいような見たくないようなーーー。
変わってるよね、私もーーー。笑
Commented by ageha-xx at 2008-06-20 08:46
◆カオリン
どうして波照間に行き先を決めたのか、それすら わかんない 笑
今回の旅行も あっというまに決まったしね。
(ちなみに家族に告知したのは5日前)

選ばれたかどうかは わからないけれど そう思うことで島に対して神聖な気持ちになれるから いいかな、って思ってるよ。
それくらい 穢れてない場所だったから。

見たいような見たくないような、気持ち わかる 笑
ブローニーの現像なんてまだ お店に引き取りに行ってないのです。

カオリンもいつか行ける時が来るよ。
今は家を空けれないだろうけど 確実にそのときはくるからね。
スタートダッシュかけれるように、今のうちにイロイロと下調べして準備しておくのも楽しいかもしれないよ^^

それにしても、今朝もすごい雨。
週間予報 ずーっと傘マークだった><
Commented by KSPAWS at 2008-06-20 12:37 x
石垣の米盛さんとももう四十年会ってないなぁ。
あの頃は福大薬学部にパスポートを持って留学してた。
石垣も伊良部も宮古も早く本土並みにするために
橋を作って道路を作って空港作って港を作る。
島の人々の悲願。
あ~~~性格がだんだんひねくれてくる。
老人病の始まりか。
Commented by chara-coco at 2008-06-20 22:25
まさに出逢うべくして出逢った方々なんでしょうねぇ。

あー・・・なんだか映画「めがね」とすごくシンクロしました。
あの映画でも たしか住所も年齢も聞かないけど 
どこからともなくみんな呼ばれるように訪れてくるんですよね。
またここで会えるよね。
と言って風が吹くんです。
あの映画は与論島が舞台になっていたみたいです。
大好きな映画です。

また同じ顔ぶれ、そしてあらたに選ばれた顔ぶれの方々と
再会できるのを楽しみに 日々頑張っていけるのでしょうね。

素敵なお話ですね。。。
なんか・・・ジーンときちゃいました。
Commented by ageha-xx at 2008-06-28 10:18
◆K氏
沖縄の今までを忘れちゃいけないよね。
ついつい表面だけで今だけを見てしまいがちだけど。

ひねくれてんの?^^
そろそろお祭りの季節ね。
素直なおじいちゃんのほうが 可愛いと思うけどな~。
年をとると子供に戻るっていうから、素直じゃないってことは まだ若いってことなんだよお。^^

慰めになったかしら?^^

Commented by ageha-xx at 2008-06-28 10:21
◆chara-cocoさん
不思議な出会いでした。
名前や連絡先を聞かなくても、島を通じてまた会える気がするんだもの、
それに、細々とした情報よりも 同じに島を愛してるもの同士の繋がりを感じたんです。
言葉ではうまく説明できないけれど。

「めがね」
いい映画のようですね^^
ぜひ私も見てみようと思いました。

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